キャラクターを「勇者」や「戦士」のような決まった型にはめられるのが窮屈だと感じたことはないだろうか。ステータスもスキルも全部自分の好きなように配分して、誰とも被らない一体を育てたい――そんなわがままな願望を叶えてくれるのが、ダンジョン探索型ハクスラアクションRPG『Dungeon’s Call:深淵の呼び声』だ。今回は実際にプレイして見えてきた本作の面白さと、序盤を効率よく進めるための立ち回りを、遊びやすさ重視でまとめていく。
本作の骨格をひと言で表すなら「潜るたびに間取りが変わる迷宮に挑み、装備と成長を積み重ねていくアクションRPG」。何より目を引くのが、そもそも「クラス」や「職業」を選ぶ工程がゲーム内に存在しない点だ。AGI・STR・DEX・VIT・INT・LUKという6項目のステータスをレベルアップの都度好きに配分し、剣術・斧術・弓術・魔法という異なる系統のスキルも縛りなく混ぜ合わせられる。結果として、遊ぶ人の数だけ異なる戦い方のキャラクターが誕生する仕組みになっている。敵の動きを見て手数を選ぶ、駆け引き寄りの戦闘テンポも本作らしさのひとつで、App Store・Google Playにインディー作品として並びながら評価4.5超をキープしている点からも遊びごたえのほどがうかがえる。
基本データで見る『Dungeon’s Call:深淵の呼び声』
開発を手掛けたのは個人開発者のSatoshi Masui氏。2025年3月3日にリリースされたスマホ向けダンジョン探索ハクスラアクションRPGで、足を踏み入れるたびに間取りが自動生成される潜れば潜るほど広がるダンジョンが舞台となる。まずは基礎情報を一覧にしておこう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アプリ名 | Dungeon’s Call:深淵の呼び声 |
| 開発・提供 | Satoshi Masui |
| 対応端末 | iOS / Android |
| 料金 | 基本無料(アイテム課金あり) |
| ジャンル | ハクスラアクションRPG |
| 配信開始日 | 2025年3月3日 |
| ユーザー評価 | 4.5点台(App Store、300件超のレビュー) |

操作系統は左半分の仮想パッドでキャラクターを走らせ、右半分のボタン群でスキルやアイテムを繰り出すという構成。特殊なコマンド入力などは要求されず直感的に触れる一方で、敵の予備動作を目で追って攻撃と回避を組み立てる駆け引きの部分はしっかり手応えがある。世界観はダークファンタジー寄りだが、グロテスクな描写やホラー演出は盛り込まれておらず、剣・斧・弓・魔法を武器に戦う王道スタイルでまとめられているため、ジャンル初心者でも構えずに触れられる内容になっている。
プレイして分かった3つの見どころ
誰とも被らない一体を作れる、職業なしの育成システム
本作の一番の売りは、キャラクター作成時に「クラス」を選ぶ工程がまるごと省かれていることにある。得られるステータスポイントはAGI(素早さ)・STR(筋力)・DEX(器用さ)・VIT(体力)・INT(知力)・LUKの6項目にレベルアップのたびに自分で振り分ける仕組みで、俊足の近接アタッカーにも、遠距離から魔法を叩き込むキャラクターにも自在に化けさせられる。習得できるスキルも剣術・斧術・弓術・魔法の垣根なく好きに組み合わせが可能で、しかもポイントの振り直しは町の教会でいつでも行える。「別の方向性を試したい」と思い立ったその場で組み替えられる自由度の高さは、育成の試行錯誤自体をゲームの楽しみとして成立させている。なお、命中率を底上げする「ヒッティングブレス」はどの方向性を選んでも腐らない汎用スキルなので、序盤のうちに覚えておいて損はない。
強くなるほど選択肢が広がる装備収集と鍛冶屋クラフト
ダンジョンの宝箱や強敵からは、性能の異なる装備が絶えずドロップする。基礎の装備でも追加攻撃や自動回復といった付帯スキルが付くことがあり、SSR級以上まで質が上がると、そこにさらに特殊効果を後付けできる枠まで用意されている。「次はどんな当たりが出るか」を求めてダンジョンに繰り返し潜りたくなる、収集の中毒性がきちんと設計された部分だ。加えて鍛冶屋では、気に入った武器を精錬して数値を伸ばしたり、SSR・UR級の装備にルーンを埋め込んでランダムな追加効果を付与したりできる。剣・斧・弓といった武器種ごとに攻撃のリズムが異なるため、自分の操作感覚に馴染む一振りを鍛え上げていく過程そのものが本作いちばんのやり込み要素になっている。同じ武器種を選んでも育て方次第で最終的な性能が大きく変わるので、周回のたびに新しい発見があるのも魅力だ。
攻撃と回避のリズムで押し切る、緊張感のある近接戦闘
装備を集めるだけの作品に終わらないのが本作の面白いところで、プレイヤー自身の操作精度がクリアを大きく左右する。敵の予備動作を見て適切なタイミングで距離を取る必要があり、序盤は「数回攻撃を叩き込んだら一旦引く」という立ち回りが基本になる。短剣・片手剣なら3回、両手剣・斧なら2回というように、装備する武器によって最適な攻撃回数が変わってくるため、武器を持ち替えるたびに間合いの感覚を作り直す面白さがある。雑魚敵は一箇所にまとめてから広範囲攻撃で一掃するのが効率的で、難易度は決して低くないものの、その分だけ突破できたときの手応えは大きく、繰り返し挑みたくなるバランスに仕上がっている。
プレイヤーたちの声から見えるゲームの手触り
配信から時間が経った現在も、実際に遊んだプレイヤーからはさまざまな感想が寄せられている。ここでは傾向をいくつかピックアップして紹介したい。
まず目立つのは「最初の壁を越えると急に楽しくなる」という声だ。序盤は装備の要求水準がやや高めに感じられ、思うように敵を突破できずもどかしい時間を過ごすこともあるが、命中率アップ系のスキルを取得したり、武器種に合わせた攻撃回数を覚えたりするうちに、みるみる戦闘が安定していったという報告が多い。ソウルライク系のアクションに慣れたプレイヤーからは、雑魚敵相手でも油断すると一気に体力を削られる緊張感を評価する意見も見られる。
また、装備の厳選要素そのものを楽しんでいるという声も多く見受けられる。同じ武器種でもドロップごとに付帯効果が異なるため、理想の一振りを求めて周回を重ねる過程に手応えを感じているプレイヤーは少なくない。鍛冶屋でのルーン埋め込みについて「奥が深くて時間を忘れる」といった感想も見かけた。無課金でも装備をきちんと整えられる点を評価する声も多く、コツコツ育てるタイプのRPGが好きな層から特に支持を集めている印象だ。
序盤を有利に進めるための実践ガイド
街のNPCに声をかけて装備の土台を固める
ダンジョンに繰り出す前に、まずは拠点の街にいるNPCへ話しかけてクエストを受けておこう。初心者向けの依頼をこなすだけで防具や武器がひととおり揃い、探索の難易度が体感でかなり下がる。とくに防具はダンジョン内でのドロップ頻度が控えめなので、クエスト報酬でまとめて確保しておくのが賢いやり方だ。もらえる経験値も多いため、レベル上げの手段としても優秀。序盤は装備要求ラインが高く感じられる場面があっても、街のクエストを一通り消化してから挑めば無理なく足並みを揃えられる。
被弾を抑えるための攻撃・回避リズムの作り方
序盤の雑魚敵はこちらから仕掛けない限り積極的に襲ってこないことが多く、立ち回りさえ押さえればほぼ無傷で片付けられる相手ばかりだ。基本の考え方は「攻撃と回避をワンセットで動かす」こと。短剣や片手剣であれば3〜4回攻撃してから一歩下がる、両手剣や斧であれば2回攻撃してから距離を取るというように、持っている武器に応じて手数を調整するのがコツになる。敵は移動すると次の攻撃までの間隔がリセットされる仕様があるため、これを逆手に取って被弾を減らすことも可能だ。さらに、複数の敵をあえて一箇所へおびき寄せてから範囲攻撃で一掃すれば、一体ずつ相手にするよりずっと短時間で戦闘を終えられる。
優先して伸ばしたいスキルとステータスの目安
序盤で真っ先に押さえておきたいのは、自分を強化するバフ系のスキルだ。「クイックブレス」は移動速度を底上げしてくれるスキルで、レベル1だけでも取っておく価値がある。前述の「ヒッティングブレス」は命中率を伸ばすスキルで、攻撃が空振りする悩みをかなり軽減してくれる。ほかにもクリティカル率を高める「フォーチュンブレス」や、防御・回避と引き換えに火力を伸ばす「バーサーカー」など、プレイスタイルに応じて選びたいスキルは豊富だ。ステータス配分についてはHIT(命中率)とFLEE(回避率)を優先的に整えるのが基本線で、装備はできる限りUR級に近いレアリティのものから使っていくと安定しやすい。武器ごとに攻防のリズムが異なるので、何種類か試しながら自分に合う一振りを探していくと攻略が早く進む。
課金要素との付き合い方
本作は基本プレイ無料でアイテム課金要素も備えているが、無課金でも一通りの装備が揃う設計になっているため、まずは課金なしでどこまで進められるか試してみるのがおすすめだ。街のクエストで基礎装備を固め、HITとFLEEのバランスを意識した育成をしていれば、序盤から中盤にかけては十分に手応えのある攻略が楽しめる。
そのうえで課金を検討する場合は、アイテムを単発で買い足すより、まとめ買いで割安になるセット、あるいは継続的に恩恵を受け続けられる仕組みを優先するのが得策だ。本作のような装備収集型のハクスラRPGでは、鍛冶屋での精錬やルーン埋め込みに使う強化素材をまとめて確保できるバンドルや、ダンジョンへの挑戦回数を底上げするスタミナ系アイテムのセットが用意されていることが多く、単発購入と比べて割引率が優遇されているケースが目立つ。ストア画面の「お得」表示や割引率の表記をこまめにチェックし、自分のプレイペースに見合った単位でまとめて購入すると無駄が少ない。
とくに精錬やルーン埋め込みは試行回数がそのまま理想の装備への近道になるため、強化素材をまとめて入手できるパッケージは時短効果が大きい。無課金でコツコツ集める楽しみ方と、課金で効率化する楽しみ方のどちらも成立する設計になっている点は、長く遊びたいプレイヤーにとって好材料と言えるだろう。継続的な特典が用意されている場合は、単発の買い切りアイテムよりも中長期で見た満足度が高くなりやすいので、腰を据えて遊ぶつもりなら検討する価値がある。
こんなプレイヤーに刺さる
- キャラクターメイクの時点で職業を選ばされるのが窮屈だと感じている人
- 装備のドロップ運を求めて何度もダンジョンに潜り直したい人
- 攻撃と回避を読み合う、テンポの速い近接戦闘が好きな人
- 鍛冶屋でのルーン埋め込みなど、装備を突き詰める過程そのものを楽しみたい人
- ソウルライク寄りの手応えあるアクションRPGを探している人
- 無課金でもしっかり遊び込めるスマホゲームを探している人
ひとつでも当てはまる項目があれば、まずは無料の範囲でインストールして、自分だけの育成方針を試してみる価値は十分にある。
よくある質問
課金しないと厳しいゲームですか?
そうとは言い切れない。基本プレイは無料で、アイテム課金は用意されているものの、街のクエストで基礎装備を整え、HITとFLEEを意識したステータス配分をしていけば無課金でも十分に攻略を進められる。難易度は控えめとは言えないが、その分クリアしたときの達成感も大きい作りになっている。
最初はどんなステータス配分がおすすめですか?
序盤はまず命中率と回避率のバランスを整えるのが安定への近道だ。AGIとDEXを中心に伸ばしつつ、「ヒッティングブレス」で命中率を補強すると攻撃が当たりやすくなる。VITも少し振っておけば生存力が上がり、初めてのプレイでも落ち着いて立ち回りやすくなる。
ダンジョン探索を効率よく進めるコツはありますか?
マップ上で青く光っている方向に次のエリアへの通路がある。雑魚敵は数回攻撃したら必ず回避を挟み、複数まとめて範囲攻撃で処理するのが効率的だ。装備の要求水準が高く感じる階層に当たったら、無理に先へ進むよりも同じフロアでレベルを上げてから再挑戦する方が結果的に早く突破できる。
一度決めたビルドを後から変更することはできますか?
可能。ステータスとスキルのポイントは町の教会でいつでもリセットできるため、育成方針が気に入らなくなっても気軽に組み直せる。この仕組みのおかげで、失敗を恐れずに色々なビルドを試していけるのも本作の隠れた魅力だ。
まとめ
本作『Dungeon’s Call:深淵の呼び声』が世に送り出されたのは2025年3月3日のこと。ダンジョン探索型のハクスラアクションRPGでありながら、そもそも「職業」を選ぶ工程自体が存在しない点に本作らしさが凝縮されている。レベルアップのたびにAGI・STR・DEX・VIT・INT・LUKという6つのステータスへ自分の裁量で振り分けられ、剣術・斧術・弓術・魔法のスキルも系統を問わず自在に習得できる懐の深さと、周回するほど装備の当たり外れに一喜一憂できる収集要素、そして攻撃と回避のリズムを読み合う手応えのある戦闘、この3つがバランスよく共存している点が本作の強みと言えるだろう。
攻略を進めるうえでは、街のNPCクエストで装備の土台を固め、HIT(命中率)とFLEE(回避率)を意識したステータス配分と、武器種ごとの攻防リズムを体で覚えることがカギになる。バフ系スキルをうまく活用しつつ、鍛冶屋での精錬やルーン埋め込みでお気に入りの一振りを育てていけば、序盤の壁を越えた先に長く付き合えるやり込みが待っている。無課金でも十分に遊び込める設計なので、自由なビルドと歯応えのある戦闘を求めているなら、この機会にぜひダウンロードして試してみてほしい。

